PROJECT STORY
EPISODE 02 プロジェクトストーリー

Episode 02「トンネル」

日建商事を知る

持っている知識と技術を集結させてのぞんだ
難易度高い高速道工事に伴う
トンネル工事
確かに感じた存在意義と成長の手ごたえ

幸手テクニカルセンター
整備課機械担当
Kさん

車線が広くて信号や交差点がない高速道路は、目的地へ快適に早く到着でき、プライベートでも仕事でも欠かせないインフラの一つです。高速道を開通させると、さらなる時間の短縮や、地域の活性化が望めます。

高速道建設に伴う
トンネル工事プロジェクト
技術力の高いベテラン社員が多数参加

高速道路上にトンネルを通す工事は、当社が関わったプロジェクトの中でも大きなものです。期間はおよそ1年間、当社から参加した社員は10人でしたが、工事のスタッフと合わせると100人以上にもなりました。
トンネルを完成させるにはいくつものプロセスがあります。その最初に必要となるのが、私たちが担当する穴を開ける工事です。機械が壊れたときに即対応をして工事の遅れを出さないようにする役割を担いました。メンバーは、3週間ごとにチェンジして1人が常駐しました。10人のメンバーは、キャリアの長いベテランが多く、一番経験が浅いのは入社5年目の私でした。仕事内容は技術が必要になるものが多かったので、ベテラン率が高かったのだと思います。

わずかな音の変化で機械の状態を察知
求められたのは工事期間を延ばさないこと

現場で活躍した機械は、当社が提供したもののほか、工事を担当する会社が保有しているものもありました。初めて見る機械でも、幾度となく手を加えてきた機械と同じように調子が悪ければ直し、メンテナンスを施す必要がありました。私たち日建商事に求められていたのは、壊れた機械を早くに復旧させ、工事期間を延ばさないことでしたから。
理想的なのは、機械が完全に動かなくなってから修理をするのではなく、事前の小さな変化に気づくことです。毎日、機械を見たり接したりしていると、音の変化など、いつもと違うことに気づくことができます。

今、必要なことは何なのか?
原点に戻ることで浮かび上がった
「現場で求められる機械の直し方」

ここで学んだのは、現場が止まらないように対応するという機械の直し方です。私たちの役割は「機械を早く復旧させること」という原点に立ち返ると、必要なものがハッキリしてきます。新品同様に完璧に直すのに越したことはありません。しかし、限られた時間、厳しい環境の中、優先すべきはひとまず機械が動くようにして、作業を止めないことです。少なくともこの現場で求められていたのは、このことでした。
ある日、発生した機械のトラブルを瞬時に解決したことがありました。そのときは、現場監督からお褒めの言葉をいただきました。このとき褒められたのも、完璧に直したからではなく、お客様が求めていることを察し、臨機応変に対応できたからだと思います。
知らない機械を扱うのは不安でしかありませんが、一度やれば知識や技術として身につきます。いろいろな機械に触っているうちに勘のようなものが働き、予測をつけられるようになるものです。現場を経験することで、自分も成長できたと思います。

良好な人間関係と小さなひと言は
プロジェクトを円滑に進める潤滑油

プロジェクトならではのやりがいの一つに、人との関わりがあります。プロジェクトが終わるとバラバラになり、またそれぞれの工事に向かいますが、その後、ほかの現場で顔を合わせることがよくあります。お互いに気づくと自然に笑顔がこぼれ、その場の空気が和みます。
一生懸命修理やメンテナンスに取り組み、顔を覚えてもらうのは大切なことです。一度、人間関係ができあがっていると、スムーズに運ぶことは思いのほかたくさんあって、仕事がやりやすくなります。
ひと言の大切さも感じました。「ありがとう」「助かったよ」など、小さなひと言が、やりがいやモチベーションを生み、人間関係を良好なものに変えていきます。そして、その良好な人間関係が仕事のしやすさや、次の仕事につながるのです。

LAST MESSAGE

悩み考え結果を出す。小さな成功の積み重ねが自信に
経験を財産に新たなステージを目指す

インフラ整備に不可欠な重要な仕事引き出しを増やした若いときの経験

工事が終了し、トンネルが通過した時は、達成感と無事に終わった安堵感でいっぱいになりました。今も、このトンネルを通ることがありますが、当時のことを思い出し、懐かしい気持ちになります。
このプロジェクトに関わった当初は不安でしたが、3週間、懸命になって取り組んできたことで、知識の幅が広がりました。
「やればできる」という自信もできました。そう言えるのは、自分で考え、悩みながら、答えを見つけにいったからだと思います。そして「直せた」「できた」という結果をたぐりよせることができました。最初から答えを聞いてそのとおりにやっていたのでは、その場では難なくできるかもしれませんが、結果として身につかなかったと思います。ここでの経験は私の財産です。

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