PROJECT STORY
EPISODE 01 プロジェクトストーリー

Episode 01「地下鉄」

日建商事を知る

地面の下で繰り広げられる新たなインフラ構築
さまざまなプレッシャーをはねのけたのは
「自分たちが携わっている」というプライド

東京事業部 営業部長
Iさん

大都会、東京の地面の下には、もう一つの世界が広がっています。その主役は、地下に張り巡らされた巨大な交通網である地下鉄です。たくさんの人の期待を背負って、新しい駅舎を造るためのプロジェクトがスタートしました。

プロジェクトのトップバッター
地下30メートルの地盤改良

地下鉄の新しい駅舎を造るためのプロジェクトを担当しました。地下鉄の駅舎ですから、当然ながら現場は地下です。地下20~30メートル地点が現場でした。駅舎を作るためにはまず駅舎の下(底盤部)に基礎をつくる必要があります。完成後の駅舎の安全性を保つためです。問題が起こらないために必要になるのが、地盤改良です。建造物が完成してからやり直すことは現実的に不可能な、重要な工事です。建設のスケジュールも決まっています。私たちはプロジェクト全体の中でトップバッターです。仮に工期が遅れるようなことがあったら、その後、携わる方々にも駅舎を利用する予定の方々にも大きな迷惑をかけてしまいます。
そんな状況の中、プロジェクトの中で一番経験が浅かった私は、ドキドキしながらその日を迎えました。

100人を超える大きなプロジェクト
関わり一つで大きな損失を生む怖さ

初期段階を担当する私たちのプロジェクトは、日建商事のスタッフと、工事を担当する会社のスタッフの総勢100人が関わる大きなものでした。
当社に任されたのは、地盤改良工事を担当する会社に適切な機械を提供することと、その機械の修理やメンテナンスをすることです。工事は昼夜休まず続くため、社員一人が現場に常駐して交代で業務にあたりました。
ここで行ったのは、ジェットグラウト工事といいます。セメントミルクを高圧で地中に噴射し、水分が多く軟弱な地盤を強いものにし、セメントの柱の上に駅舎をつくります。
水を含む地中に穴を掘り高圧力でセメントミルクを噴射するので、消耗も激しいです。しかも、種類の違う数十台もの機械が同時に稼働しています。
最も心掛けたのは、作業を止めないことです。機械が壊れて工事ができないと、一日で何百万円もの損失を出しかねません。当社の関わり一つで経費まで大きく変わりますから、現場の状況を見ながら、優先順位を決めて作業をしました。

他社に負けない絶対的なプライドで急な要望にも確実に応えられる

他社に負けない絶対的なプライド
急な要望にも確実に応えられる

相手にするのは目に見えない土の中です。結構、想定外のことが起こるのです。
状況によっては、ご注文いただいているもの以外の機械が急に必要になることもあります。
私たちは、この分野の機械の提供においては、他社には負けないプライドを持って仕事をしています。このプロジェクト以外でも長年ずっと機械を提供し、修理やメンテナンスをし続けてきました。お客様の期待を上回る確かな仕事が、次の仕事を呼びます。その積み重ねで今があると思っています。

与えられた役割、責任果たす義務
プロジェクトを経験して信頼の大切さ学ぶ

プロジェクトは、チームによる仕事です。そのチームの中には、進行を段取りする、現場で確実な作業をやりとげる、壊れた機械を直すなどの役割があります。
役割があるということは、それを果たす責任があるということです。
ここで学んだのは、お客様に信用してもらわないと、スムーズに仕事を進めるのは難しいということです。
ですから、まずは信用してもらえるように行動することが大切です。それには、お客様のご要望に確実に応え続けることです。
信頼関係ができてくると、腹を割って話せるようになります。オブラートに包まずに言いたいことを言えるようになるので、仕事がとてもやりやすくなります。あのときのプロジェクトは、活気があってノリが良い男子校のような雰囲気で楽しかったですね。

LAST MESSAGE

インフラ整備に不可欠な重要な仕事
引き出しを増やした若いときの経験

インフラ整備に不可欠な重要な仕事引き出しを増やした若いときの経験

およそ1年に及ぶ工事が終わり、機械を引き上げたときは大きな達成感を覚えました。プロジェクトで携わった駅を通過した時は「自分の足跡がこの下に残っていることを誰かに言いたい」と思いました。私たちの仕事は、表に出ない地味な仕事ですが、それでもインフラ整備になくてはならない社会貢献度の高い仕事なのです。多くの人が地下鉄を利用し、快適に過ごしている様子を見られるのは、大きなやりがいです。
今よりできることが少なかった若いとき、このプロジェクトに参加できてよかったと思っています。初めての経験をたくさんしたことで、引き出しが増え、今までの自分を超えることができました。ここで得たことは、ほかの現場で生かせました。
会社にとっても意義のあるプロジェクトだったと思います。これからも今までやってきたお客様との関係性を大事に、ご縁のあった仕事に誠意をもって応えていきたいと思っています。

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